オンリーワンの商品と気持ちを届ける。手描きTシャツアトリエ ichi

繊細なタッチで描かれたTシャツやかわいいモチーフをあしらったスニーカー。
1つ1つ思いを込めながら丁寧に描き、全国のお客様にお届けしている、
手描きTシャツ アトリエ ichiさんという方が、射水市にいらっしゃいます。
作家として、Tシャツに絵を描くようになった経緯や作品にかける思い、
在宅ワークのことなどを伺いました。

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 射水市から全国へお届け、アトリエ ichiの手描きTシャツ

アトリエ ichiをやっているのは、射水市に住む横田陽子さん。
絵を描く作家さんであり、保育園に通う息子さんを持つお母さんでもあります。
新湊・内川沿いにあるご自身のアトリエやお家のアトリエスペースで、制作をしています。
手がけた作品は、主に、ハンドメイド商品が多数販売されているECサイトに出店し、
東京や大阪などの首都圏のお客様から多く注文を受け、お届けしています。

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作品は、1点1点全て手描き。
同じデザインのものでも、作品によって色や風合いが少しずつ異なります。
また、ご自身のオリジナル作品の他に、お客様からのオーダーも承っています。

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繊細なタッチを表現しているのは、アクリル絵の具。
布用の絵の具なので、もちろん、洗濯は大丈夫です。
3年ほど着て生まれる、絵のかすれや色の柔らかさも、年月を感じさせる味のように感じます。

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左が3年間着たもの / 右は新品

現在は、手描きTシャツ作家として活躍されている横田さんですが、もともとは日本画の作家さん。
どのような経緯で、今の仕事に辿り着いたのでしょうか。

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アトリエ ichi 横田陽子さん

 ラッキーナンバーは、1! アトリエichiのはじまり

小さい頃から絵が好きだったという横田さん。
休みの時間に絵を描いていると、自分の周りにクラスのみんなが寄ってきて、友達ができたそうです。
その後、美術の短大で日本画を専攻。
卒業後は、カフェの店内で個展を開いたり、
受付の仕事をしていた富山駅前のCiCビルのエントランスホールで展示をしたりなど
仕事をしながら、絵を描くことを続けていました。

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CiCビルでの、展示の様子

作家として活動をしながら、
「絵画の仕事がしたいけど、職業にできるのはほんの一握りの人だけ。
だけど、ずっと絵を描きたい。」と、思うようになります。
まずは収入を得て、認められたいという思いから、Tシャツに絵を描き始めたのがはじまりで、
続けていくうちにお客様がついてきて、今の仕事になりました。

当初は、しぶしぶ始めたことではあったけれど、
絵画とはまた違う喜びを発見し、今では大好きな仕事として、とても楽しくやっているそうです。

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キッズスニーカー。今年の秋の新作 栗モチーフと定番人気のアリ柄

お客様からオーダーをもらうときは、描いてもらいたいというモチーフの写真を預かって
制作をします。
飼っているネコなど動物をモチーフにしたオーダーが多く、
また詳細に描いてほしいという要望が多いそう。
ずっと描き続けていた日本画の、写実的に描く技法が、今に活きていると感じているそうです。

そして気になるのが、アトリエ ichiの名前の由来。
横田さんのお誕生日は、11月1日で、1が3つ。
しかも、息子さんのお誕生日の数字を足すと、11になるそう。
とにかく、身のまわりに1が多く、まるでラッキーナンバーのよう。
そして、オンリーワンの作品を届けたいという思いから、「アトリエ ichi」という名前に
したのだそうです。

 商品と一緒に届ける思いとひと工夫

横田さんは、オーダーをもらった商品を発送するとき、「お嫁にいく」と表現します。
作品を作るときは、わが子を産むような思いなのだと思います。

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アトリエichiさん インスタグラムアカウント

お客様へ発送する時は、商品と気持ちを送ることを大事にしていて、
きれいに包装した商品と一緒に、作品への思いを書いた手紙を添えています。

そんなひと工夫から、お客様との距離が近づいて、
身の上話をしたり、定期的に連絡を取り合ったりする仲になることあるそうです。

そして、アトリエ ichiをやりながら得た経験から、絵画とこの仕事の違いに気付いたと、言います。
それぞれ、思いの出発点が異なっていて、
 絵画は、自分の中の気持ちを受け止めてもらう。
 Tシャツ作家のお仕事は、お客さんの気持ちを受け止めて、形にしてから渡す。
思いが届く矢印が反対で、「絵画よりも、人との距離が近いです。」と、横田さんは語ります。

 思いよ届け!日本のママへ

自身もお子さんがいる立場から、作品の中には、ママの目線に立って制作した商品が多くあります。
紐を結ばず、さっと履けるスリッポンを選んで、絵を描いているのもその理由の一つ。

また、ケチャップやソースが全体にこぼれているようなデザインのTシャツも制作しています。
食べこぼしでついたシミが、目立たなくなるという、育児がより楽しく感じられそうな1枚です。

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たくさん汚しても大丈夫!最初からこぼれているTシャツ

今のご自身の作品は、特にママに届けたいそうです。
横田さん自身、お店で売っているものの中には、動物だけが描かれたものがなかったり、
ロゴが入っていたりと
なかなかお子さんに着せたいものがない、と感じることがあるそう。
なので、虫が大好きな息子さんのために、少しマニアックな虫でも、図鑑を見ながら描いて、
着せているそうです。

「図鑑に載っているものであれば、なんでも描きますよ!」と、おっしゃる横田さん。
ぜひ一度、オリジナルのTシャツをオーダーするのはいかがですか?

 住宅ワークを始めて感じたこと

ご家族のお仕事の関係で、幼い頃から、色んな地域で暮らしの経験があるという横田さん。
結婚を機に、射水市に住むことになりました。
勤めていた会社を退職し、本格的にフリーランスの手描きTシャツ作家として
在宅ワークを始めました。

ご近所で、ご自身の職業の話をすると、
まだまだ在宅ワークに対する理解が浸透しておらず、
仕事として受け止められないこともあるそう。
在宅ワークが可能な職を持って、移住をしてきた人に「同じ気持ちにはなってほしくない。」と、
もう少し、在宅ワークに理解のある地域になれば、と願っているそうです。

また、移住を考えている人に向けて、
「まちに入って、同じ地域の仲間の一人として活動する人なら歓迎してくれるけど、
住みながら、少しだけ地域とは距離を置きたいタイプの人には、向かないかも?」と、
射水市の中でも特に、人とのつながりが濃い新湊地域の特徴を踏まえて、
正直に語ってくれました。

主婦として、ママとして、忙しい毎日を過ごしながら、
フリーランスという立場上、制作以外にも、ECサイトへの掲載やお客様への対応、
時には、展示販売の準備を、全て自分ひとりで行ってます。

そんな中、お客様レビューが、★5つなのは、本当に素晴らしいこと。

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時に、大変な思いをすることもあるけれど
仕事を応援してくれるご家族や息子さんに支えられ、続けることができていると
感じているそうです。

好きなことを仕事にできることが、羨ましく感じる反面、
責任の大きさや大変さもあるフリーランスのお仕事。
だけど、実践している移住の先輩のお話は、とても勇気づけられる気がします。

■手描きTシャツ アトリエ ichi
minne サイト: https://minne.com/kirakirayoko
インスタグラム :@atelierichi

 

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